「マクロ政治データ分析実習」第10回課題
セットアップとデータハンドリング
問題1: {tidyverse}パッケージと{summarytools}、{modelsummary}、{marginaleffects}を読み込む。特定のパッケージがインストールされていない場合は、課題に取り組む前にインストールしておくこと。続いて、課題用データ(Macro_HW10.csv
)を読み込み、raw_df
という名で格納し、出力する。
- 課題用データ(
Macro_HW10.csv
)はLMSからダウンロード可能 - データはプロジェクト・フォルダー内に
Data
というフォルダーを作成し、そこにアップロードしておくこと。 - データの読み込みは必ず
read_csv()
関数を使うこと(read.csv()
は使わない)。
# ここにRコード
# A tibble: 153 × 7
Country HDI PPP OECD Autocracy Political_Right Civil_Liberty
<chr> <dbl> <dbl> <dbl> <dbl> <dbl> <dbl>
1 Afghanistan 0.496 2125. 0 1 13 14
2 Albania 0.791 13781. 0 -9 27 40
3 Algeria 0.759 11324. 0 -2 10 24
4 Angola 0.574 6649. 0 2 11 21
5 Argentina 0.83 22938. 0 -9 35 50
6 Armenia 0.76 12974. 0 -7 21 32
7 Australia 0.938 50001. 1 -10 40 57
8 Austria 0.914 55824. 1 -10 37 56
9 Azerbaijan 0.754 14257. 0 7 2 8
10 Bahrain 0.838 43624. 0 10 1 10
# ℹ 143 more rows
本データは世界153カ国の政治・経済データである。データの詳細は以下の通りである。
- 参考)「PPP-GDP」とは「購買力平価GDP」を意味する。
変数 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
Country |
国家名 | |
HDI |
人間開発指数 | |
PPP |
一人あたりPPP-GDP | 単位は1米ドル |
OECD |
OECD加盟有無 | 0:非加盟国 / 1:加盟国 |
Autocracy |
権威主義指標 | -10:民主主義〜10:権威主義 |
Political_Right |
政治的権利指標 | 高いほど政治的権利が保障されている。 |
Civil_Liberty |
市民的自由指標 | 高いほど市民的自由が保障されている。 |
問題2: raw_df
の大きさ(= raw_df
の行数と列数)を出力する。
# ここにRコード
[1] 153 7
問題3: raw_df
の変数名を出力する。
# ここにRコード
[1] "Country" "HDI" "PPP" "OECD"
[5] "Autocracy" "Political_Right" "Civil_Liberty"
問題4: 解釈をしやすくするために、単位変換とスケール逆転を行う。一人あたり購買力平価は現在1米ドル単位であるが、これを1万米ドルに変換し、PPP2
という列として追加する。また、権威主義指標を逆転(-10を10に、10を-10に)し、Democracy
という列として追加する。加工後、df
という新しい名のオブジェクトとして格納し、df
を出力すること。
- 符号の逆転は元の変数に-1をかける。
# ここにRコード
# A tibble: 153 × 9
Country HDI PPP OECD Autocracy Political_Right Civil_Liberty PPP2
<chr> <dbl> <dbl> <dbl> <dbl> <dbl> <dbl> <dbl>
1 Afghanistan 0.496 2125. 0 1 13 14 0.213
2 Albania 0.791 13781. 0 -9 27 40 1.38
3 Algeria 0.759 11324. 0 -2 10 24 1.13
4 Angola 0.574 6649. 0 2 11 21 0.665
5 Argentina 0.83 22938. 0 -9 35 50 2.29
6 Armenia 0.76 12974. 0 -7 21 32 1.30
7 Australia 0.938 50001. 1 -10 40 57 5.00
8 Austria 0.914 55824. 1 -10 37 56 5.58
9 Azerbaijan 0.754 14257. 0 7 2 8 1.43
10 Bahrain 0.838 43624. 0 10 1 10 4.36
# ℹ 143 more rows
# ℹ 1 more variable: Democracy <dbl>
問題5: df
の記述統計を出力する(国名(Country
)を除く)。
# ここにRコード
Descriptive Statistics
Mean Std.Dev Min Max N.Valid
--------------------- ---------- ---------- -------- ----------- ---------
HDI 0.71 0.16 0.38 0.95 153.00
PPP 20479.73 21325.42 733.14 113423.06 153.00
OECD 0.24 0.43 0.00 1.00 153.00
Autocracy -4.34 6.04 -10.00 10.00 153.00
Political_Right 22.54 12.91 -1.00 40.00 153.00
Civil_Liberty 34.10 15.92 1.00 60.00 153.00
PPP2 2.05 2.13 0.07 11.34 153.00
Democracy 4.34 6.04 -10.00 10.00 153.00
推定と解釈
問題6: df
を使用し、以下の2つのモデルを推定する。推定結果はfit1
、fit2
という名のオブジェクトとして格納する。推定後、推定結果を1つの表にまとめる。
- 表の詳細については以下の表と同じ表を作成すること。
# ここにRコード
Model 1 | Model 2 | |
---|---|---|
注:カッコ内はp値 | ||
(Intercept) | 0.592 | 0.503 |
(<0.001) | (<0.001) | |
PPP2 | 0.049 | 0.042 |
(<0.001) | (<0.001) | |
OECD | 0.079 | 0.034 |
(<0.001) | (0.177) | |
Democracy | -0.005 | |
(0.067) | ||
Political_Right | 0.000 | |
(0.856) | ||
Civil_Liberty | 0.004 | |
(0.031) | ||
Num.Obs. | 153 | 153 |
R2 | 0.667 | 0.704 |
R2 Adj. | 0.662 | 0.694 |
問題7: 問題6の結果に基づき、(1)どのモデルが人間開発指数をより説明しているかと(2)その根拠を述べよ。
ここに解釈を記入する。
問題8: 問題7で選ばれたモデルに基づき、一人あたり購買力平価GDPが人間開発指数に与える影響について述べよ。統計的有意性検定の際、\(\alpha = 0.05\)を採用する。
ここに解釈を記入する。
問題9: 問題7で選ばれたモデルに基づき、OECD加盟有無が人間開発指数に与える影響について述べよ。統計的有意性検定の際、\(\alpha = 0.10\)を採用する。
ここに解釈を記入する。
予測値の計算
問題10: fit2
を使用し、日本における現在の人間開発指数の予測値を計算する。日本における各変数の直近の値は以下の通りである。計算した予測値とその不確実性(95%信頼区間)を言葉で記述すること。
- 参考)2022年現在、日本の人間開発指数は0.925(世界19位)である。
変数 | 値 | 出典 |
---|---|---|
一人当たり購買力平価GDP | 52,120米ドル | IMF(2023) |
OECD | 加盟国 | OECD(2023) |
民主主義指数 | 10 | Polity V(2018) |
政治的権利 | 40 | Freedom house(2023) |
市民的自由 | 56 | Freedom house(2023) |
# ここにRコード
PPP2 OECD Democracy Political_Right Civil_Liberty Estimate Std. Error z
5.21 1 10 40 56 0.93 0.015 61.9
Pr(>|z|) S 2.5 % 97.5 %
<0.001 Inf 0.9 0.959
Type: response
Columns: rowid, estimate, std.error, statistic, p.value, s.value, conf.low, conf.high, PPP2, OECD, Democracy, Political_Right, Civil_Liberty, HDI
直近のデータに基づく日本の人間開発指数の予測値は約0.00であり、95%信頼区間は[0.00, 0.00]である。
問題11: fit2
を用い、一人あたり購買力平価GDP(PPP2
)ごとの人間開発指数の予測値を計算する。一人あたり購買力平価GDPは1万米ドルから11万米ドルまで1万米ドル単位で動かす。その他の変数は平均値に固定する。予測値の計算結果はfit2_pred1
に格納し、出力すること。
# ここにRコード
PPP2 Estimate Std. Error z Pr(>|z|) S 2.5 % 97.5 % OECD Democracy
1 0.658 0.00909 72.4 <0.001 Inf 0.640 0.676 0 4.34
2 0.700 0.00911 76.9 <0.001 Inf 0.682 0.718 0 4.34
3 0.742 0.01150 64.6 <0.001 Inf 0.720 0.765 0 4.34
4 0.784 0.01517 51.7 <0.001 Inf 0.755 0.814 0 4.34
5 0.826 0.01942 42.6 <0.001 Inf 0.788 0.865 0 4.34
6 0.869 0.02393 36.3 <0.001 955.8 0.822 0.915 0 4.34
7 0.911 0.02859 31.9 <0.001 737.4 0.855 0.967 0 4.34
8 0.953 0.03332 28.6 <0.001 594.8 0.887 1.018 0 4.34
9 0.995 0.03811 26.1 <0.001 496.5 0.920 1.070 0 4.34
10 1.037 0.04294 24.1 <0.001 425.6 0.953 1.121 0 4.34
11 1.079 0.04779 22.6 <0.001 372.6 0.985 1.173 0 4.34
Political_Right Civil_Liberty
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
Type: response
Columns: rowid, estimate, std.error, statistic, p.value, s.value, conf.low, conf.high, OECD, Democracy, Political_Right, Civil_Liberty, PPP2, HDI
問題12: fit2
を用い、OECD加盟の有無(OECD
)ごとの人間開発指数の予測値を計算する。その他の変数は平均値に固定する。予測値の計算結果はfit2_pred2
に格納し、出力すること。
# ここにRコード
OECD Estimate Std. Error z Pr(>|z|) S 2.5 % 97.5 % PPP2 Democracy
0 0.702 0.00918 76.5 <0.001 Inf 0.684 0.720 2.05 4.34
1 0.736 0.02042 36.1 <0.001 943.7 0.696 0.776 2.05 4.34
Political_Right Civil_Liberty
22.5 34.1
22.5 34.1
Type: response
Columns: rowid, estimate, std.error, statistic, p.value, s.value, conf.low, conf.high, PPP2, Democracy, Political_Right, Civil_Liberty, OECD, HDI
問題13: fit2
を用い、民主主義指数(Democracy
)ごとの人間開発指数の予測値を計算する。民主主義指数は-10から10まで1単位で動かす。その他の変数は平均値に固定する。予測値の計算結果はfit2_pred3
に格納し、出力すること。
# ここにRコード
Democracy Estimate Std. Error z Pr(>|z|) S 2.5 % 97.5 % PPP2 OECD
-10 0.769 0.03744 20.6 <0.001 309.3 0.696 0.843 2.05 0
-9 0.765 0.03499 21.9 <0.001 349.4 0.696 0.833 2.05 0
-8 0.760 0.03255 23.4 <0.001 398.2 0.696 0.824 2.05 0
-7 0.755 0.03012 25.1 <0.001 458.5 0.696 0.814 2.05 0
-6 0.751 0.02772 27.1 <0.001 534.1 0.696 0.805 2.05 0
-5 0.746 0.02534 29.4 <0.001 630.3 0.696 0.796 2.05 0
-4 0.741 0.02300 32.2 <0.001 754.9 0.696 0.786 2.05 0
-3 0.737 0.02070 35.6 <0.001 919.3 0.696 0.777 2.05 0
-2 0.732 0.01846 39.7 <0.001 Inf 0.696 0.768 2.05 0
-1 0.727 0.01631 44.6 <0.001 Inf 0.695 0.759 2.05 0
0 0.723 0.01428 50.6 <0.001 Inf 0.695 0.751 2.05 0
1 0.718 0.01245 57.7 <0.001 Inf 0.693 0.742 2.05 0
2 0.713 0.01090 65.5 <0.001 Inf 0.692 0.735 2.05 0
3 0.709 0.00976 72.6 <0.001 Inf 0.689 0.728 2.05 0
4 0.704 0.00921 76.4 <0.001 Inf 0.686 0.722 2.05 0
5 0.699 0.00934 74.9 <0.001 Inf 0.681 0.717 2.05 0
6 0.694 0.01012 68.6 <0.001 Inf 0.675 0.714 2.05 0
7 0.690 0.01142 60.4 <0.001 Inf 0.667 0.712 2.05 0
8 0.685 0.01309 52.3 <0.001 Inf 0.659 0.711 2.05 0
9 0.680 0.01501 45.3 <0.001 Inf 0.651 0.710 2.05 0
10 0.676 0.01708 39.6 <0.001 Inf 0.642 0.709 2.05 0
Political_Right Civil_Liberty
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
22.5 34.1
Type: response
Columns: rowid, estimate, std.error, statistic, p.value, s.value, conf.low, conf.high, PPP2, OECD, Political_Right, Civil_Liberty, Democracy, HDI
可視化
問題14: fit2_pred1
を用い、一人あたり購買力平価GDPと人間開発指数の予測値の関係を示す図を作成する。
- 以下の図と同じ情報が含まれていれば、自分でカスタマイズしても良い。
# ここにRコード
問題15: fit2_pred2
を用い、OECD加盟有無と人間開発指数の予測値の関係を示す図を作成する。
- 以下の図と同じ情報が含まれていれば、自分でカスタマイズしても良い。
# ここにRコード
問題16: fit2_pred3
を用い、民主主義指数と人間開発指数の予測値の関係を示す図を作成する。
- 以下の図と同じ情報が含まれていれば、自分でカスタマイズしても良い。
# ここにRコード